こんにちは。
今日はアイルランドの伝統工芸品の一つであるクラダリング(claddagh ring)を紹介したいと思います。

「アイルランド お土産」でググると、アランセーターと並んでクラダリングが検索結果に出てきます。
実際にアイルランド人もクラダリングをはめている人をよく見かけますし、アイルランドのジュエリーショップには必ず置いてあります。
おじいさんやおばあさんが年季の入ったクラダリングをつけているのを見ると、これも味があっていいなと思います。
クラダリングのそれぞれのパーツには意味があって、ハートは愛、ハートを持つ手の部分は友情、王冠は忠誠を表しています。
自分で買うのももちろん良いですし、プレゼントとしても最適です。
デザイン

私は買うと決めてから、クラダリングについて何日も調べていたのですが、クラダリングには様々な種類があってかなり迷います。
ゴールドもシルバーもあってどちらも可愛いですし、ハートの部分に宝石がついているものもあります。
宝石は自分の誕生石を嵌め込むこともできますし、デザイン自体も繊細な細めのものからゴツゴツと重厚感のあるものまで種類が豊富です。
ネットで調べている時に、手の部分がガイコツの手になっている個性的なデザインも見つけました。

私は初クラダリングなので、写真の通り今回はベーシックなシルバーの宝石なし(36ユーロ)を購入しました
次回はゴールドの宝石ありをゲットしたいです。
また、価格はピンキリで、20ユーロ台から購入することができます。
私が行ったことのある地方の家族経営のジュエリーショップでの価格帯は大体こんな感じでした。
宝石なしのシルバー: 30〜70ユーロ
宝石ありのシルバー:60〜70ユーロ
宝石なしのゴールド:100〜200ユーロ
店舗や場所によって価格は変動しますので、ご参考までに。
本当に種類が多いので、必ず自分の好みに合うものが見つかります!形や色が違うものをコレクションするのも良さそうです。
ちなみに、リングだけではなくピアス・イアリングやネックレスになっているものもあります。
友人がピアスを持っていたのですが、とても可愛かったです。

クラダリングの起源
クラダリングはざっくりのグループに分けると、ヨーロッパのフェデリング(fede ring)に分類されるそう。
フェデリングの起源は2〜3世紀のローマまで遡りますが、クラダリング自体の始まりは1700年ごろだと言われています。
アイルランド、ゴールウェイにクラダ村という所があり、そこから広まりました。
クラダリングの伝承については諸説ありますが、有力な説はクラダ村出身の金細工職人のリチャード・ジョイスが海賊に拉致され、奴隷として売られていたところをウィリアム3世に救出され、その感謝・忠誠の印としてクラダリングを献上した、という話があります。
長い歴史がある上に、今でも人々に親しまれているなんて素敵ですね。
見た目も可愛いくて、その歴史や背景も素敵なので魅力しか感じません。
リングの嵌め方とその意味
クラダリングは嵌める指、方向によって意味が変わります。
しかしこれに関しては情報が錯綜しすぎていて、調べてもどれが正しいのか分かりませんでした。
一番有力そうなのは、以下の付け方です。
左手の薬指にハートを下に王冠を上につけると既婚者・パートナーあり、右手の薬指に逆さまにつけると恋人募集中


クラダリングを買うときの注意点

一番の注意点は必ずアイルランド産であることを確認することです。
クラダリングは人気がありますので、アイルランド産でないものもたくさんあります。
聞くところによると、フランス産クラダリングが日本のwebサイトで販売されていたそうですが、それはクラダリングとは呼べません!
アイルランドで職人さんが作ったものだけが本当のクラダリングなので、くれぐれもニセモノにはご注意ください。
そしてサイズも注意しないといけません。
日本人は平均的にアイルランド人より指が細いです。そのため、在庫がない可能性が高いです。
在庫がなくても、サイズを直してもらうことも可能ですが、少し時間がかかります。
旅行の時などは時間に余裕を持って購入した方がいいかもしれませんね。
アイルランドだけのクラダリング、ぜひゲットしてみてください!